↓下に行くほど新しくなります。
| 建築業者は今・・・ Part.2 2003/12/1 | |
| 以前 異常なほど忙しい建築関連業者の話をしました。 年末を控え益々多忙を極めているようで、ちょっとしたバブルになっています。当然工事の単価も上がっています。そんな彼らは喜んでいるかというと意外にも喜んでいないのです。 住宅減税の期限切れを控えた駆け込み需要と言うことは承知しているようで、来年以降反動がどの程度くるのか不安に感じている人たちもいます。 たしかに、「こんなところで建て売りをやっているの」と驚くような場所に住宅が建てられ続けているわけで、これだけ建ててしまうと残るは早く完売することが大切になります。年末までに入居すれば減税が多いからと言っても、売れ残りを処分するときの大幅値引き処分に比べれば減税など比較にならないのだ。「建て売りでも良い」というスタンスの人にとっては春先頃が買い時なのかもしれません。 再生住宅を現在検証しながら取り組んでいるのですが、30年も経たないのに構造材は驚くほど傷んでいます。どんなにひどいかは、再生住宅のページを見ていただければ分かります。 「再生できる家と再生不可能な家」 建て売りのほとんどは将来再生することが出来ない可能性が大なのです。 一番それを承知しているのも、実際に現場を携わっていた建築業者で彼らは、自分が仕事で造った家に住みたくないという人たちが大半でしょう。 自分の仕事も他人の仕事もよく見えているだけに、建て売りに住みたくないと思うのは当然で、自宅を建てるときに一番うるさい顧客でもあるのです。 昔から、変わらないことは本格的な注文住宅を造れる技術や経験を持っている職人ほど収入が少ないことです。 一級の職人だから一日の賃金が5万円なんて世界ではないため、工事の質や内容で判断することなく、たんに出来高、工事量が収入に直結するのがほとんどです。 バブリーなほど忙しい現在の住宅業界にあって、本物の職人ほどこれらに無縁な存在なのかもしれません。 ローコスト住宅のようにストップウォッチ片手に1分でどの程度の床が施工できるか、ボードを何枚貼れるか検証されて1分あたりの賃金を設定されているのが実情では、ここを工夫しよう、こうしたら良くなるなど考えることはあり得ません。 図面を見なくても、考えることなく出来るような工夫がされているそうですが、働くことのなかから、考える、工夫するという行為を取り上げてしまうと、アメリカの自動車産業の初期にあった姿の住宅版がローコスト住宅の現場といっても良いでしょう。技術や経験に積み重ねがない職業に将来があるのでしょうか。 忙しそうに動き回る職人達を見て、感じてしまう今年の師走です。 |
| 建て替えと再生どっちが得? 2003/12/12 | |
| 「今一戸建てに住んでいるのですが、建て替えするかリフォームにするか迷っています。再生住宅という方法があると聞いたのですが、リフォームとどう違うのでしょうか。」 こんなご質問をいただくことが良くあります。 私たちは、出来れば現在の家で使えるところは生かして快適な家に出来るのならそれが一番だと考えています。 確かに、古民家再生などを見ると一般住宅の新築費用をはるかに上回る再生費用がかかってしまうことが多いようですが、一般的な住宅の場合、再生費用の上限を建て替え費用の70%と考えています。 ここが、大変微妙なところなのです。 7割の費用を安いと思うか高いと思うかですね。建て替えをしなければならない理由はそれぞれの場合で異なっています。狭いという理由もあれば、使いにくい、古くなった、暑い、寒いなどなど。再生する場合に必ず明確な理由を聞く必要があるわけです。 ただ、「再生できる住宅の条件、それも割合と安くすむケースは」といえば、その家が新築から今までどのように手入れをされてきているかによってビックリするほどの差が発生します。 残念なことにリフォーム履歴は残っていることはまずありませんので聞き取り調査から始まり実際の住宅の現状検査をする必要が出てきます。 勿論検査をしたからといっても、外壁や内装をはがすわけではありませんから絶対に問題がないとはいえません。しかし、一定の状況判断をする大切な目安にはなるのです。 「建て替えた場合との、費用の比較をどのようにするか」と言えば当たり前のことですが新築建て替えした場合の正確な詳細積算と資金計画を作成します。併せて、新築と仕様や間取りなど同様の内容で再生した場合の見積もりを作ることになります。 使える物は使う、という再生住宅の場合、設備などで十分使用に耐える物は活用しますので当初の見積もりより安くなるわけです。 「一番大切なことは新築しかない」と思う前に再生という手段もあることを知っていることであり、新築した場合と比較できる資料をそろえてみることです。「3割も安い」「3割しか違わない」どのように思うかは、あなたが決めることなのです。 業者の立場で言えば、新築の方が簡単であり特別な神経を使わないですむことは確かです。しかし、本当によい物を生かし続けていくためにはこれから益々、既存住宅の再生技術の確立とわかりやすい見積もりや提案のあり方が求められていくことは間違いないと思います。 |
| 今年も残すところ一週間になりました 2003/12/23 | |
| いつもと変わらなく朝日が昇り、夜になる。 年末だからといって特別にその様子が変わるわけではないはずなのにどことなくあわただしい、そして気ぜわしい年末を迎えています。 毎年のことですが、年初に立てた目標もかなり未達成の年末です。 あなたはいかがだったでしょうか? 住宅の仕事を通して私なりにこの一年を振り返ってみると シックハウス法の実施で住まいについては一定の安全が確保できた年といえます。それは十分なのかといえば「まだまだ」しかし欲を言えばきりがありません。各社が工夫をして法律以上の内容を追求していくことが大切ではないでしょうか。 もう一つは、住宅の税控除です。 年度末までに入居しなければ控除が削減されるという話は、私も含めた大方の予想の通り延長されることになりました。 住宅は景気に対する波及効果が大きく現在の景気回復が十分でない中、削減することなど考えられません。住宅メーカーの中にはこの税制をセールストークにして契約をいそがせていたところが一部あったようですが、オオカミ少年になってしまいました。それにしてももっと、住宅関連の税制がシンプルになってほしい物です。 景気対策のために、税制を毎年いじることは好ましいといえません。 「それでは来年の、テーマは」というと対策としていそがれるのは、改めて日本は地震の巣のうえに家を建てていることを認識すべきではないでしょうか。 阪神・淡路の大地震から10年を迎えます。 一週間ほど前に神戸と淡路島に旅行に行きました。表の通りは本当に地震にあったのかと思えるほど復興していましたが、裏の通りではまだまだ地震の傷跡を残しています。 借金をして建てた家、買った家が無惨にも地震で倒壊したり火災で焼失したりした家族の多くは、新たな借り入れが出来ない人も多いのだそうです。 八月頃から南海、東海地震と併せて津波の被害予想が新聞などで報じられています。勿論、関東、首都圏も同様に危険な時期に入ったといえるのかも。 いずれにしても、住まいの目的は「住む人の命と財産を守る」これにつきます。 築30年以上の家は倒壊の危険性が高いと思って、一度は耐震診断をするほうが良いでしょう。最寄りの市町村役場に相談してみることです。 そして、もう一つ。防犯対策です。「安全は自分で守る時代なのだ」と認識を改めることです。方法はいろいろ開発されています。まずは一番適した方法を考えてみたい物です。 私は・・・ 家の中に二匹、外に一匹の雑種犬を飼っています。結構、我が家を訪れる人にはプレッシャになっているようですが、防犯対策にはなりますね。えさ代は馬鹿になりませんが・・・・・良い新年をお迎え下さい。 |