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| 今の住まい、地震に強い家ですか? 2003/9/4 |
![]() 日本の木造住宅の地震による危険性を訴える記事(朝日新聞) |
震度6といえば、家屋や人命に影響の出る地震。世界中で起きるこの規模の地震のうち20%が私たちの住む日本で発生しています。 阪神大震災では、1981年以前の旧耐震基準で造られた木造住宅に倒壊などの被害が多かったことは記憶に新しいことです。これらの家の多くは、新築後に増改築などをしているのですが便利で快適にしようとしたこれらの工事で、むしろ構造強度を低下させることもありました。 残念なことにその後も、家屋の倒壊につながる地震が続いています。 世界で一番危険な地域に私たちは住んでいるのです。 世界の大都市の災害危険度指数は、ロンドンで30.0 ニューヨーク 42.0 大阪・神戸・京都 92.0 東京・横浜など首都圏はなんと 710.0 宮城沖地震で約7000棟が全半壊したのを受けて建築基準法の耐震基準が強化されたのは81年。 戸建て住宅は、どの程度の地震でどれだけ倒れるのか誰も分かりません。 「ガラスの大地」 国土交通省は今夏配った防災ポスターで、常に地震に見舞われる日本列島をこう表現しました。 そして「木造住宅の4軒のうち3軒は耐震性に不安」 2000〜03年に実施した耐震診断でこんな実態が浮かび上がりました。 診断した4万4000棟の在来木造住宅の内(平均築年数24年) 49%が大地震で倒壊の危険があり「やや危険」の住宅を加えると73%は耐震性に不安があった。 81年以降の建物と80年以前の建物と比べると、旧基準の建物は「倒壊の危険あり」が63%に上り、「やや危険」を加えると85%になった。 一方、81年以降の新しい建物も、「倒壊の危険有り」が34%、「やや危険」をあわせるとその60%に耐震性に不安がありました。 新しい耐震基準の建物でも、壁の配置の悪さなどが耐震性を損ねている例が目立っています。耐震診断は受けた物の、その後補強をしない人も多い。 理由のトップは「経済的な理由」といわれています。 ・・・2003年9月1日 朝日朝刊より |
| ものを知らない業者・疑心暗鬼になる施主 その1 2003/9/11 |
| この数年、目に見える変化が住宅業界に現れてきている。 一番の影響を与えているのがインターネットの普及だ。 情報がいつでも必要なとき、必要なだけ手軽に得られる時代になった。図書館に行ったり、専門の本を買わなくても、求めるキーワードさえ入力すれば様々な角度からの情報が目の前に現れてしまうのだから特に若い顧客の知識は半端ではない。 今までは、新聞やテレビ、出版などの多大な費用のかかるメディアを使えるのは資金が豊富な住宅メーカーなどで、結果的に建て主はこれらの情報を基準にして選択をしていたのだが、インターネットの普及によって、自らが本当に必要とする情報を手に入れることが出来るようになると大手メーカーの宣伝力が価値を持たなくなってきたようだ。 あまりにも、変化に対応することが遅く、本社機能から現場までの情報回路が長いため個客化している一人一人の要望に対応することが出来ないでいる。 こんな時代だからこそ、変化対応力に優れた規模の小さな建設会社や工務店が有利なはずだが、これも意外にダメ。事務所にパソコンがあればともかく情報を発信することも取り入れることも出来ない会社が圧倒的に多い。 私の主催している「健康創造住宅実践会」 自分で子供たちに悲惨な思いをさせてしまった理由が知識の不足にあったため、少しでもお役に立てればと考え情報を発信している。住まいが抱える問題、原因の説明、具体的な対策方法、そしてお客様への正しい説明の方法などと併せて、正しい断熱・気密と冷暖房の方法までも出来る限りオープンに伝えている。 しかし、セミナーなどを聞いている人は、なぜ必要なのか理解できても具体的な行動に移せない人がほとんどだ。計画換気が義務化されることに反対する人や、高断熱は認めるけど高気密は反対で中気密がよいなどと訳のわからないことを行っている。 しかし、セミナーに来る人は工務店や建設会社の中でも1割もいないだろう。業者の圧倒的多くは、インターネットどころか本を読んで勉強することがないかもしれない。建設業は、大工工務店を頭として下職と呼ばれる協力業者が集まってネットワークを作り、あなたの住まいを完成させていく仕組みになっている。 想像してみてほしい。 棟梁が勉強しない会社や工務店は、昔ながらの経験や技術に裏付けられた工事は出来るかもしれないが、今、あなたが求めている住まいを提供することが出来ない。棟梁がそんな姿だと、その協力業者に至っては必要とされる知識など勉強するわけがないのである。 |
| ものを知らない業者・疑心暗鬼になる施主 その2 2003/9/19 |
| 元々、建築の専門家にまで、施主がうるさく口を出す傾向の強い日本。 自分が住むことになる住宅なのだから、プロに対して本当に必要な知識やアドバイスを求めるのだが、多くの場合 答えを得られることはないだろう。 工務店ばかりか、もっとひどいのが大手メーカー。 健康住宅ですと言いながら、「何が健康住宅といえるのか」との問いに答えられる会社はほとんど無い。 あなたに最初に接触する人の職業は、セールスマン。 セールステクニックには優れているが、住宅の勉強を本当にしている人などは本当に一握りしかいない。 「勉強すればするほど、自社の住宅に自信が持てなくなる場合が多いと思うが」施主は、会社と契約するまではセールスマンにちやほやとされて「ぜひ当社で契約をして下さい」「住まいを通じて生涯のおつきあいをします」などと耳あたりの良い言葉でペコペコされるが、契約したとたんに、セールスマンの仕事はおしまいとなる。 詳しい打ち合わせに入るにつれて、ものを知らない業者に施主は疑心暗鬼になるという。 そんなことになる前に、自分が住みたいと思う住宅の姿を明確にイメージしてそれに答えてくれる知識と実績のある会社を選ぶことをおすすめする。インターネットは、その最初の判断を与えてくれる時間と費用のかからない方法です。 「家はたった15年で価値が無くなるのが当たり前」という社会になれてきた私たちは、家のデザインにはうるさく、自分だけのオリジナルなデザインの住宅についてはとってもうるさい。 人と違った住宅を盛んに追い求める傾向が強い。 特に住宅知識が不十分なまま住宅展示場を訪れたりするため、高いのか安いのかの判断がつかず、「騙されないようにしなくては」と身構える人が多い。 しかし、その住宅の現在価値や将来の価値については無頓着で、テレビや新聞のコマーシャルでよく知っている○○ハウスや○○ホームの住宅に住むことがステータスだと思っている。 |
| 自分にご褒美もいいかもしれません 2003/9/21 |
| お父さんお母さんお疲れ様でした。子供達が巣立ち長い会社勤めも終盤を迎えた時、そして定年退職した後、あなたは第二の人生にどんな夢を持ちますか。 「苦労を掛けた連れ合いと共に、ゆっくりと旅行したい」とお考えの方も多いかと思います。でも、お互いの希望や夢に大きな食い違いが以外とある物です。 夫の夢と妻の夢の食い違いは「自分に対してのご褒美」なのか「相手に対して何かしてあげたい」と考えるのかの違いなのかもしれません。 それはそうですよね、仕事一途にがんばってきたご主人と、早々と子育てから卒業して自分の友達や趣味を確立した奥さんの違いが、ハッキリと現れるのが定年ですから。 最近私が出会った話をします。 2年ほど前から展示場や現場見学会に通っていたご夫婦がいました。 建て替えをしたいという希望はあるけれど、資金の問題や定年を間近に控えていることもあって具体的には進まなかったのです。定年後の生活不安やとまどいなどが住宅計画を慎重にしているのだと私は思っていたのですが、具体的なお気持ちまで踏み込むことがなかったのです。しかし、毎月お届けしているニュースレターは熱心に読んでいるようで今回、「建て替えしなくても再生住宅がある」のご案内をしたところ、お問い合わせいただき、本当の気持ちをお聞きすることが出来ました。 本当の気持ちとは、ご夫婦が一緒であるとは限らないし 事実、ご両人の住宅に関する希望に大きな食い違いがあるようなので別々に本音を聞いてみることにしました。 ご主人は、退職金を使って大きな負担になる建て替えはもともと気が進まなかったそうです。それよりも「長年苦労を掛けた奥さんと毎年海外も含めた旅行に連れて行ってあげたい」と考えています。 奥さんの希望は住み慣れた我が家を壊すのと多額の資金を使う建て替えは????、さりとてリフォームでは不満、そんな時に再生住宅の話に興味を持ったのだと言います。でも、「いまさら夫婦で旅行するよりも友達と一緒の旅行の方が楽しい」と言います。それよりも子供や孫が訪ねてきても狭い今の家では泊まっていくことも出来ないし、まず小さな部屋の壁を取り外し大きくしたいし、増築にあわせてお風呂も広く、キッチンも子供と一緒に料理できる広さにしたいといいます。家にいる時間が長いのだからまず家を快適な空間にすることが「第二の人生をスタートさせる私へのご褒美」と言います。 ご主人の予算は600万、奥さんはなんと1600万、確かに「家よりも旅行」と考えているご主人と「家がまず先」と考えている奥さんとでは家に対する希望が全く違っているのです。 この奥さんの言うように「自分(達)へのご褒美」という考え方はこれから多くなってくるかもしれません。第二の人生が快適で充実したものであるためには毎日過ごす環境が大切です。お金を子供達のために残すのではなく住まいという形で継承するのもいいですね。 ところでこのご夫婦の最終的な結論は、「奥さんの意見でまとまり」となりました。あなたは、ご自分にどんなご褒美を考えていますか。住まいの再生が今までの人生に区切りをつけ、第二の人生のスタートになるかもしれません。 |
| いつになったら地価は安定する? 2003/9/25 |
| 今年も全国の公示地価の発表があった。 相も変わらずほとんどの地域で土地の値段が下落している。これではいつになったら地価が下げ止まるのか予測がつかないと思う。 私だって土地が安くなりより住宅を求めやすくなることは賛成だけど、すでに土地を購入した立場から見ると自分の資産が減っていくわけ。これって楽しくないのです。特に、最近購入した人にとっては買ったときに比べて3割も4割も減ったとしたらとんでもなく損をしたと思うのではないだろうか。 なかでも埼玉県の北部は特に下落が激しくて、たった2年前に坪24万円で取引されていた土地が今なんと9万から10万円で売りに出ている。 100坪買っても、1000万もあればおつりが来るわけです。 わずか五年前には、都内に通勤可能な川越周辺の土地の価格は50〜70万もした。やっと最近土地の値段と建築坪単価が均衡したと思ったのに、いまは完全に建築坪単価と土地値は逆転している。これをどのように考えていったらいいのだろうか。 あなたは、この状態をどのように思いますか。最近土地や建物を購入した人は「確かに高い買い物をしてしまったけど売るわけではないから関係ない」と考えるしか方法はありません。反面、これから求める人は「やっと不動産を買いやすくなった」と夢をふくらませているかもしれません。 建築費と地価が同じもしくは地価の方が安いと言うことは、歓迎する事態なのかもしれませんね。土地を資産と考えるのではなく、建物を建てて初めて価値ある物と考えるのであれば、同じ予算でそれだけ充実した住まいを求めることが出来るわけです。 たとえば、都心勤務の人にとって便利とはいえない鳩山ニュータウン、しかし生活に本当に必要な環境は充実している分譲地があります。この分譲地の公示地価は今年坪20万円になりました。 平均の区画面積は60坪、ということは1200万で土地が購入できるわけです。そこに建物35坪建てたとすると坪当たり50万として1750万、土地、建物としては3000万円で住宅を所有することが出来ます。 しかし、安くなったと言っても3000万は平均年収の5倍、大変ですよね。だとしたら地価がこれからも下がり続けるのを期待して、もう少し待つのも手かもしれません。 「リスクはいやだけど自分の家を持ちたい」と考えているのであれば「建て売りは×」一番ハイリスクです。それよりもっと良い方法がありますよ。今こそ再生可能な中古住宅がねらい目です。それも出来たら20年以上の木造住宅付きの中古がおすすめ。もともと土地の値段だから建物はタダ。でも今まで前の持ち主が生活していたわけだから少し直せば住むことに不自由は無いと思います。もちろん、自分で手入れをしながら好きに改造することも楽しめる訳で「なによりも、安い」のが魅力ではありませんか。 |